自然農法を実践するプロの野菜農家が伝えます、ベランダでのプランター家庭菜園(ガーデニング)の極意!
プランター菜園ねっと
home > 育ててみよう −栽培の基本−


プランターで野菜をつくるときに知っていると役に立つ情報をお届けします。家庭菜園で畑に植えて育てるのと、プランターで育てるのとではどんな違いがあるのかについても触れていきます。


適した温度

野菜にはそれぞれ栽培するのに適した温度があります。ナスのように暑いのが大好きな野菜、寒いのが得意で0℃近くになっても枯れない野菜など様々です。これをふまえて一年の栽培計画をうまーく立てると、年間を通じて旬の野菜をいただくことができます。その野菜に合った気候で栽培すると虫にも病気にもやられにくくなります。無農薬で育てるのなら旬を知ることは重要ポイントです。


太陽の光

太陽の光は野菜作りの大切な要素。でも野菜によっては日当たりの悪いところでも育つものや、日陰を好むものもあるんです。ベランダの中でも日当たりの良い悪いによって配置を変えるといいかもしれませんね。まあこれは住環境によってどうしようもないことがありますので、あまり深く気にする必要はありません。




米や麦などの穀物と違ってほとんどの野菜は多量の水分を含んでいます。プランターは畑と違って土が乾きやすいので、けっこうこまめに水やりをする必要があります。人間と同じで野菜だって水がないと生きられませんからね。




野菜つくりの全てが土つくりにあるといっても過言ではありません。野菜たちが健康に育つように土壌を含めた畑環境全体を豊かにつくりあげていく。これが栽培の醍醐味であり、もっとも難しいところです。土がしっかりとできていれば、野菜は元気に育ってくれるし病気にもなりません。虫もつきません。これホント。
プランター栽培では超難関土つくりを省略できるという利点があります。培養土を購入する=土つくりになりますから。


栄養

植物が育つためには栄養分が必要です。私たち人間は食べてナンボの生き物ですよね、植物も同じです。多すぎず少なすぎず、程度な栄養を与えてあげると野菜たちは健康に育ってくれます。でもあげすぎは肥満のもとですから要注意!!人が健康に育つためにはどういう食生活がいいのか、それを考えてみると植物が健康に育つためにやるべきことが見えてきます。
たとえば化学肥料。これは人に当てはめるとサプリメントや点滴にあたります。そういうもので育つことが健康的だとは言い難いですよね。有機肥料(ふつうの食事)をベースにして植物を健康に育てましょう。 植物は成長に必要な栄養を根から吸収します。 植物が根から吸い上げる栄養素は無機質な状態でなくてはならないのですが、堆肥などの有機質肥料では直接吸い上げることができないのです。 そこで仲介役としての微生物が有機質肥料を食べて分解することで無機質なものを排泄物として出し、それを植物が根から吸い上げるのです。 ところが化学肥料は無機質ですから直接根から吸収されます。 微生物は食べ物である有機質肥料がないので衰弱してしまうというわけです。 植物に必要な栄養を直接与えられるなら無駄がなくていいのでは?と思われるかもしれません。 たしかに無駄はないですが、化学肥料で育った植物(野菜)はおいしくないんです。 考えてみてください。 ふつうの食事(有機肥料)をして育った人と、サプリメントや点滴(化学肥料)で育った人。どっちが健康的ですか? 自由に走り回れる平飼い(有機栽培)による鶏卵と、身動きの取れないケージ飼い(化肥栽培)による鶏卵。どっちの卵がおいしそうですか? 手間隙かけて育てて自分で食べるものですから、多少非効率でも美味しく育てましょうよ。



inserted by FC2 system